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他の塾生は、自習室で何時間も勉強しているとか。うちの子とえらい違いだわ。どうしたら自分から勉強をやるようになるの?
このような疑問にお答えします。
結論から言うと、地頭の良さ(IQ)も関係しています。できるから頑張れます。なかなか成果が上がらないとやる気も失せてきますよね。また、”非認知能力”にも原因があります。”頑張れる子”は非認知能力(HQ:人間性知能)が高いです。幼少期の教育が年数を経るごとに学習面に影響を与えてくるのです。
非認知能力とは、自己認識(自己肯定感)、意欲、忍耐力、自制心、協調性や誠実さなど性格特性を指します。
塾の自習室のほか、自宅でも自分できちんと勉強できる子は成績も伸びていくものです。
一方、授業中でも先生いじりに熱中し、「遊び」に来ているような生徒さん。宿題もいいかげん。成績が上がるわけがありません。
塾講師をしているとき、この違いは一体どこから来るのかといつも疑問に思っていました。
幼少時の教育が影響しているのか。勉強嫌いのお子さんにどのように勉強させればよいのか。そもそも可能なのか?
高学年までに、自分で勉強できるようにしなくてはいけません。頑張れる能力こそ、非認知能力です。
この記事を書いている人:集団塾、個別塾、家庭教師などを経験し、現在は社会人の中学受験専門のプロ家庭教師。大手から個人塾まで勤務経験あり。”動物園状態”の荒れたクラスも担当。
家庭資源と非認知能力
ご家庭の「家庭資源」は、お子さんの学力に影響を与えます。代表的な家庭資源とは、
・子ども自身のIQ。生まれついてのモノです。
・ご家庭の経済力。つまり、塾費用など金銭的負担ができることも資源の一つです。塾代など教育費を家計からどの程度支出できるかという点です。
・家族構成。お子さんの教育に関われる方がどれだけいるかという点。実家が近くてお子さんを預けられる。お兄さん、お姉さんがおられるのも+(プラス)の資源。
・お子さんに保護者の方が使える時間の長さ。
家庭資源が豊富なほど中学受験には有利です。一つずつ確認していきますと、まず子ども自身のIQの高さは重要です。
幼少時から知的好奇心にあふれ、年上の子たちが読むような本に手を出したり、学校でもらった九九の暗記カードも積極的にめくったりと。ある程度の地頭があってこそ成せること。
家族構成も重要。上のお子さんが中学受験をされていると「この時はこういう風に言えばよい」と保護者の方は何となくつかんでおられます。
上のお子さんがおられると、下のお子さんもよく真似をします。自分も勉強したい。勝手に上のお子さんの教材を借りてきて、勉強するようなお子さんもいます。自分も同じようにしたいんですね。ご兄弟がいることは、プラスの効果が高い。
「近所に住む、パパのおじいちゃんによく勉強をみてもらっている」というお子さんは、やはり恵まれていると感じます。
こういった家族構成、お子さんの教育に関われる人間関係のネットワークも重要です。意図せずとも、「だれか」がしつけているものです。
「こういうことはしてはいけないと、ママのおばあちゃんにいわれた」とか。お子さんの口から出てくる。自制心、社会性といった非認知能力が育ちやすい環境です。
低学年の時期こそ非認知能力が育つ
家庭資源に乏しいご家庭は、お子さんの非認知能力ををどう向上させていけばよいのでしょうか。
学校任せはもはや死語です。学校の先生は常に人手不足。「やはりご家庭で教育」という結論になります。
家庭資源のひとつに、”お子さんに構ってあげられる時間の長さ”というものもあります。
「勉強しなさい!」と100回言うよりも、「横に座って、勉強時間を決めて守らせる」など手間暇かかるものの方がはるかに効果が高いです。
こうして子どもたちは、日々勉強に取り組むことで、非認知能力の一つである自制心が磨かれていきます。自分で自分を制御する能力。勉強という苦しい精神的作業を続けることで、身につく能力です。
「小さいころはよくお母さんと一緒に勉強した」というお子さんは、やはり自制心が高いなといつも思います。勉強から逃げませんね。
高学年ではもはや手遅れ。小学校中学年のころぐらいは、親御さんやご家族の方と勉強することにあまり抵抗がありません。
中学年までの間に一緒に勉強をし、勉強習慣をお子さんに作っておく。中学受験サバイバルを生き残るためのカギだと思います。
”習い事”はなぜ大切?
幼児教室に通い、幼少期から外部の専門機関に教育の一部を委ねていたご家庭。そういうご家庭のお子さんも「よく勉強するなぁ」と思います。
幼児教育と言っても、この時期に学ばなくてはいけないのは、知育面という学習よりも、非認知的能力を伸ばす教育が重要。粘り強さ、自制心など。
難しい作業でも逃げ出さず、最後までひとりでやりきる能力。こういった点に力を入れている幼児教室を利用するのもよいかもしれません。
私の考えでは、IQよりも、粘り強さや自制心など、非認知能力の方が重要。そのような子は、自習もしっかりできますし、厳しい勉強に耐えられます。
スポーツをするうえで、そのスポーツ特有の技術も学ぶ必要がありますが、まずは基礎体力。基礎体力にあたるのが非認知能力です。
幼児教室に通塾させるのも一つ。サッカーや野球など、集団競技をやらせてみるのもよいでしょう。チームワークを学び、責任感も育ちます。
集団競技はおすすめ。「自分のせいで試合に負けてしまった」という経験。こういう体験をしてきたお子さんは、受験勉強でも最後まで頑張れるものです。
まとめ
低学年の間に育てるべき能力は、非認知能力。粘り強さや自制心。苦しい勉強でも最後までやりきる能力。本格的な学習に入っていくまでの、いわば基礎体力が非認知能力です。
ご家庭ごとに異なる、「家庭資源」の豊富さによっては、自然に”しつけ”られる場合もあるでしょう。
ですが、家庭資源が乏しいご家庭では、幼児教室や習い事(特に集団競技)など、こういったところで非認知能力の向上を委ねるのも一つです。
知識は後でいくらでも身につけられます。塾講師、家庭教師が教えることができます。
しかし、非認知能力という、勉強するうえでの土台ができていないお子さんに何を教えても効果がありません。
授業中も、常にふざける。漢字練習、計算問題なども、わざとゆっくり行うサボタージュをする。学ぶという姿勢がまったくない。これで学力が上がるでしょうか。
家庭資源を見直していただき、使えるものは使う。粘り強さや自制心という非認知能力を磨くことに重点を置きましょう。
年上のお子さんが多い厳しいスポーツクラブに、お子さんを入部させたケースも。勉強を頑張れる子は、そういう「修行」の中で非認知能力を向上させて来たのだと思います。
そういうお子さんは中学受験を十分にサバイバルできますね。最後までお読みいただきありがとうございました。



