プロと学生家庭教師の違いとは?家庭教師の選び方のポイントも紹介!教え方の実践例もお見せします!

中学受験のコツ
写真はイメージ ©タケル
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教育ママ
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どこの家庭教師がいいのかしら?指導歴や実績があるプロ家庭教師?それとも、年齢の近い学生家庭教師のほうがいいの?家庭教師ランキングもいろいろあるけど、サイトによって順位が違うし・・・

このような疑問にお答えします。

まず結論から言うと、そもそも家庭教師をランキングすることは不可能です。同じ先生が複数の家庭教師会社に登録していることがほとんどです。指導歴や実績といっても、集団塾に勤めた経験があればいくらでも合格実績を作れます。唯一お伝えできることは、プロ家庭教師と学生家庭教師の違いくらいです。

家庭教師が他のサービス業と違うところは、先生おひとりでサービスが完結されているところです。

宿泊業・飲食業では、たくさんの従業員の方で一つのサービスが完結されています。ここでプロ・学生家庭教師を含めて、家庭教師会社全体の特徴を述べますと、

・大手の家庭教師会社さんは、厳密に言えば家庭教師の派遣会社となります。
登録されている先生に”業務委託”をして指導自体は基本的に丸投げです。同じ家庭教師派遣会社でも、先生によってサービスの質がまったく違います。
・つまり、「ここの家庭教師会社さんがよい」とはいいがたいです。先生ごとに指導方法、内容も違うわけですから。どの教材を使うのかも、先生次第。
・一覧として、おすすめの家庭教師会社をあげることはできますが、ランキングすることは不可能。
・家庭教師派遣会社が提供するシステムも多少影響するかもしれませんが、ヒトは人それぞれ。お子さんに合う家庭教師の先生はどこにいるのかわかりません!

できることは、プロ家庭教師とリーマン家庭教師(あるいはアマチュア・学生家庭教師)の違いを述べることと、良い家庭教師の選び方のポイントのみです。

今回は、家庭教師の選び方の参考の一つとして、プロ家庭教師と学生家庭教師の違いをお話ししたいと思います。

この記事を書いている人:集団塾から個別塾まで経験。複数の家庭教師会社に登録し、実際に指導した経験がある。指導歴は5年以上。個人で家庭教師のご依頼をうけることがメイン。社会人のプロ家庭教師。

家庭教師の選び方のポイント

指導歴何十年あろうが、プロ家庭教師とは言えません。

体験と経験は違います。指導歴20年といえども、ただ体験してきただけの人もいます。

経験とは、その体験の中から反省点・改善点を見出し、常に自分の指導技術を磨き続けること。

私は、個別指導でも集団指導でも、指導後の反省ノートには改善点がたくさんあります。A4のノート1頁を埋めるぐらいの「この時は〇〇という言葉を選ぶべきだった」とか。

家庭教師選びのポイントとして、

自分の指導技術に謙虚である姿勢は大切です。私は、保護者の方に「試行錯誤しながら、精一杯やってみます」と何とも頼りないことをいつも言います。ヒト対ヒトの関係において、必ず「こうすればうまくいく」というのは決してありません。「この子は〇〇なタイプだ」という部類分けは、一定の指針となり便利です。しかし、変えていくべきだし、何らかのよい影響を与えなくてはいけません。
・家庭教師は、元気でなくてはいけません。生徒にエネルギーを与えて、元気づけてやる気に満ち溢れるようにしなくてはいけません。一方で、謙虚さを持ち、その生徒から学べることを徹底的に学ぶ。互いをリスペクトした状態を作る。これらの条件が家庭教師選びのポイントです。

プロと学生家庭教師の違い

指導技術も大切です。たとえば、指導技術は勉強ができない・やろうとしないお子さんに対する指導に対しては如実に現れます。

25×36の計算の説明の仕方(勉強ができない子バージョン)を具体例に、実際に説明方法を検証していきたいと思います。

学生家庭教師の教え方

まず、学生家庭教師の先生の場合は、

「まず36は4×9に分解できる。そして、25×4×9とできる。25×4は100だよね。100×9は900。これは分解法という計算技術で、これは絶対覚えておこう!役に立つからね!こういう計算技術を身につけておかないと、他の子に勝てない。他の子たちはみんな知っているからね。」

どうでしょうか?そんなに悪くないと思いませんか?

もちろん、隣で生徒さんの顔を見ながら教えているのとでは、情報量がまったく違います。これだけでは「判断できない」という冷静な回答をされる方がいたとしても、間違っていません。

プロ家庭教師の教え方

しかし、私が想定するプロ家庭教師の先生の場合は、

「これ筆算して計算したらめんどくさいね。ラクしていこう。もっとサボろう笑。36は4×9と分解できるね。で、25×4×9として計算してもいいんだよね。25×4はいくつ?そう、100だね。答えは900。こっちのほうが早くない?こうやって楽に計算して、宿題を早く終わらせられれば、その分ゲームとかおやつの時間に使えるな。もっとラクをしていこう笑。たとえば、125×72は?これもラクできるんだよね。うん。72は8×9でしょ。そう。125×8は1000。で、答えは9000。こうやって分解して、早く掛け算ができないか。ラクできるときは、ラクしていこう!」

まあ、極端な例です笑。プロ家庭教師の先生のほうに明らかに「えこひいき」しています。認めます笑。

ですが、125×72とか、関連問題を出すというのも、プロと学生家庭教師の違いです。

学生家庭教師は、自分の教えるべき内容だけを教える。余計なことはしたくない。お金にならないから。与えられた分量だけきっちりこなせばいいと考える傾向にあります。

プロと学生の決定的な差は!?

では、もっともプロと学生家庭教師の”どの部分”が違うのかと言えば、

決定的に違うのは、趣意説明の原則です!

伝説の小学校教師であった向山洋一先生が提唱した概念です。向山先生は『授業の腕を上げる法則』を40年ほど前に出版され、2015年に新版が出ました。

新米教師をいかにベテランに近づけるのか。なにか指導技術というものがないのか、その点を突き詰めて書かれた本。授業の原則10か条を説明され、第一条が趣意説明の原則です。具体的に説明しますと、

いきなり「ごみを拾いなさい」といっても子どもたちは従いません。ですが、「教室をきれいにします。ごみを10個拾いなさい」と指示されたら子どもたちは動きます。ぜゴミ拾いをするのか、理由がわかるからです。これが趣意説明の原則です。

また、教室を汚したのは自分たちであるという気付きもあるのでしょう。〇〇のために△△する。この〇〇にあたるのが趣意です。

当然そのお子さんの心に響く言葉こそが、適切な趣意になりますとなれば、上記に挙げた具体例を考えてみてください。勉強をしたくないお子さん、やる気の出ないお子さんに対する説明では、

勉強ができない、したくないようなお子さん。当然、受験などどうだっていいと思っています。「俺は授業を受けたいとも思っていないし」「受験に役立つからなんなんだよ?」という生徒さんに対して、”ほかの子に負けない”とか”受験に役に立つ”とか言われてもまったく響かないのです。そのお子さんにとって、「動こう」と思わせるような趣意こそが正解。

もう15分ほどたてば、学生家庭教師に教わっている生徒さんは、どんどん活動量が減っていくと思います。ネグレクトです。やがては「活動停止」します。

まとめ

学生家庭教師の先生のやりがちなことですが、勉強嫌いなお子さんに「受験に役立つよ」とか言ってもモチベを下げるだけです。

一方で、プロ家庭教師の先生の「ゲームやおやつの時間を作れるよ」という発言に対し、「ゲームやおやつ?何を言っているんだ、この家庭教師の先生は!」とお怒りになる保護者の方がいるかもしれません。

しかし、プロ家庭教師の授業では、

・どんな手を使ってもお子さんを「活動状態」にさせることのほうが大事と考えます。
・その積み重ねが、その日の授業の”でき”を決めて、一か月、三か月後の成績に影響してくる。もちろん、成績が上がるとは絶対に言えませんが、お子さんのネグレクトにより授業はほぼ「活動停止」となるよりかは、少しでも「活動状態」にさせたほうがよいのは間違いありません。
お子さんの状態が変わってきたら、その際は適切な趣意説明を変えていく。指導方法や指導内容も一段上のモノに変えていく。これはプロの長年の指導経験のたまものです。
・かつ、自分の指導技術に謙虚であることも常に心がけています。

最後に、指導技術もあまりない学生家庭教師の先生の方が「優秀」な場合だってあります。

女の子であれば、優しくて美人なお姉さんに教わりたいもの。いくらプロと言えども、おじさんに教わりたいでしょうか笑。

こういう「特殊な条件」を備えている場合、学生家庭教師の先生の方がよい一例です。

家庭教師という仕事は、ヒト対ヒトの究極の形です。こういうケースだって十分にあります。

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