【中学受験】小6秋で転塾してもよい? 適切な転塾プロセスを現場目線で語る!

中学受験のコツ
写真はイメージ ©すしぱく

※本記事はADを含みます。

教育ママ
教育ママ

このままだと志望校に受からない・・・。塾の成績も上がっていないし、やる気もないみたい。もう小6秋だけど、転塾した方がいいのかしら。

このような疑問にお答えします。

まず結論から言うと、お子さんの状態によっては転塾は”あり”です。もちろん、現在通われている塾に第一志望の過去問演習がない。第一志望の〇〇校特訓がない場合も、転塾は”あり”です。

その一方で、

・転塾先の塾の環境についていけない。環境とは、塾のカリキュラムや教材、人間関係など

・保護者と塾側とのコミュニケーションも新しく構築する必要がある

という不安要素もあります。

それらの点を踏まえて、小6秋以降での転塾の是非を検討していきたいと思います。

記事を書いている人:集団塾や個別塾、大手から個人塾まで勤務経験あり。現在は、社会人の中学受験専門のプロ家庭教師をしています。転塾の成功例と失敗例、ともにたくさん見てきました。

本当に転塾すべきなのか

お子さんの成績を見て、このままでは第1志望校合格に不安を感じる。ですが、

転塾はどうしても”最後の賭け”の要素はあります。何が何でも”転塾すべき”という主張ではまったくありません。塾を変えないという選択も”あり”です。

転塾しないケース

転塾しないケースでは、

①家庭教師の先生にフォローに入ってもらう②個別指導塾を併用する、というルートがあります。

通塾先での志望校特訓のプリント演習の宿題など、”自分だけで解くのは厳しい”というお子さんには、短期間だけでもプロ家庭教師の先生にお願いするのも”あり”です。

転塾するケース

一方で、【転塾するケース】とはどういうものか。

たとえば、9月以降に志望校のランクを落とし、通塾されている塾に〇〇校の対策授業がないということもありえます。

その場合は志望校の過去問も自力で解かなくてはいけません。中堅校以下に関しては、〇〇校と銘打った志望校特訓は用意されていないケースがほとんど。

中堅校をターゲットに据える中学受験の個人塾は、○○校の過去問演習もしてくれるわけです。そちらに移る生徒さんはけっこういますよ。

もう中学受験に疲れている。やめたくなっている。志望校のレベルを下げて、ゆる受験を教室の校風にしている個人塾に転塾させる。

環境を変えてあげることで、お子さんのやる気スイッチを再び入れてあげる。そういう転塾は十分に”あり”です。

授業前の復習テストを受けることもなく、必勝ハチマキなどしている生徒さんもおらず(ゆる受験の雰囲気)、環境が変わることで一呼吸つけるのかなと思います。

では、下記よりもっと細かく適切な転塾プロセスを説明していきます。

転塾検討のサインとは

もちろん、転塾しないのが一番です。

特に小6の9月以降ともなれば、どうしても「賭け」の要素が含まれることは事実です。

”だらだら勉強”や”もうやめたい”

しかし、お子さんが”だらだら勉強”している。あるいは、もう”やめたい”といっている場合は、転塾を視野に入れなくてはいけません。

次に、お子さんの客観的な状態。宿題帳、授業ノートを確認し、「ああ、これでは今の塾では成績が伸びないだろうな」「もう相当キツイんだろうな」と。

私が学習相談に乗った際は、お子さんの志望校をお伺いし、志望校に合った地元の塾をお勧めしたりもします。

転塾検討のサインが表れている場合、まずはプロ家庭教師の先生にご相談されることをお勧めいたします。プロ家庭教師では、毎回訪問するたびに個別の学習相談をしてくれることも!

個別の学習相談の機会を

プロ家庭教師の先生は、個別の学習相談のお時間をとても大切にされます。特に、1回目の無料体験の場合は、少し時間に余裕をもってご訪問する。そういう方も多いです。

率直に「体験授業の最後に、少しご相談してもよいでしょうか。転塾も含めて、もうどうすればよいのか・・・」とお伝えすればよろしいと思います。

保護者の方のそういうリアクションに対して、まったく無反応では、プロとは言えません。

中学受験は「親がするもの」という言葉が事実であるように、中学受験のプロ家庭教師は保護者の方のご相談、お悩みにも敏感であるのが常識です。

もちろん集団塾でも、小6秋以降となれば講師の先生が生徒ごとに学習相談の担当につきます。しかし、いつでも電話し、相談に乗っていただけるわけではありませんし、

集団塾では、学習相談の担当者が、レギュラーの先生ではなく、土曜特訓などオプションで少し顔を合わせるだけの先生がつくことも。

小6生の転塾相談はセカンドオピニオンも検討

通われている塾、あるいは体験授業を申し込んだ家庭教師の先生にご相談の結果、転塾しない場合。それも”あり”だと思います。

その際は、通塾しながら、相談に乗っていただいた家庭教師の先生を並行してご利用されてもよいでしょう。

中学受験専門の個別指導塾も

あるいは、中学生の補習塾がメインの大手個別指導塾ではなく、大手の中学受験塾でバリバリと講師をされていた方が集まる、中学受験専門の個別指導塾に並行して通うのもありです。

私がお勧めする個別指導塾の一つに、【中学受験専門】個別指導塾ドクターがあります。こちらは関東のみ展開し、大手集団塾(SAPIX・日能研・四谷大塚・早稲田アカデミーなど)でプロ講師をしていた先生方が多数在籍しております。

もし現在SAPIXや日能研に通塾されているお子さんでも、通塾しながら個別指導塾を続けるという選択肢も可能でしょうし、お子さんの状態を見て、転塾含めてご相談に乗ってくれると思います。

関西であれば、中学受験専門のプロ個別指導教室【SS-1】をお勧めします。有益な受験情報がまとめられた無料資料請求とともに、かつ、無料学習相談もされています。関東にも一部教室が設けられています(東京、神奈川)。

こちらも大手進学塾の全てのテキストをフォローし、元進学塾講師であった、プロの社会人の先生が多数在籍されています。

学習相談は何度でも

大切なことは、サードオピニオンであろうが、フォースオピニオンであろうが、納得がいくまで相談することです。

この点は保護者の方が確実にできること。

中学受験で「親がすべきこと」は多いですが、この点は100%保護者の方に頑張っていただければと思います。

まとめ

小6秋においても転塾は十分に”あり”です。その際に、”だらだら勉強”や”やめたい”という言葉などお子さんの主観的な指標を確認する。

模試の成績、宿題や授業ノートの状態など、客観的な指標も確認し、最後の手段として転塾を検討していただきたいです。

セカンドオピニオンとして、プロ家庭教師の先生。あるいは元大手塾の講師が集まっている中学受験専門の個別指導塾にご相談されるのがお勧めです。

大手塾では組めない、お子さんお一人に合わせたカリキュラムを作成してくれます。

通われている塾に志望校の対策授業がない。対策授業の参加資格(一定の成績が必要)がないけれども、第一志望を変えたくない。いろいろとご事情はあるかと存じます。

こんな時に、相談しておけばよかったという後悔がないように、私は「サードオピニオンまでは必ずしてくださいね」と念押しします。

一度しか挑戦できない中学受験。

保護者の方が、大学受験よりも中学受験に対しはるかに慎重になるのは当たり前。ぜひお時間を使ってご検討頂きたいです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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