浜学園入塾テスト不合格 小4から再挑戦を目指す!理科がネック??

中学受験のコツ
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教育ママ
教育ママ

浜学園入塾テスト不合格。もう少し家庭学習を続けてみた方がいいかも。今の様子では、もし入塾出来たとしても、授業についていけなさそう。

もし浜学園入塾テストに落ちてしまった場合、いつまでに浜学園に入塾すべきなのか、という質問に答えます。

まず結論を言えば、小学校と塾の学習進度はまったく違います。入塾時期をあまりに遅らせてはいけません。

小学校では、少数と整数のかけ算・わり算は小4の3学期~小5の1学期。分数のたし算・引き算は小5の2学期。分数同士のかけ算・わり算は小6の2学期で学びます。

中学受験組には信じられないかもしれませんが、6年生の文科省学習指導要領(H29年)、算数の内容を確認すると、

分数の乗法及び除法に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。分数の乗法及び除法の計算ができること。分数の乗法及び除法についても,整数の場合と同じ関係や法則が成り立つことを理解すること。

小学校では、分数同士のかけ算・わり算は6年生の単元。一方、中学受験組は、いつ学ぶのか。浜学園の2023年度の学習計画表では、小4の11月中旬で分数のかけ算・わり算を学びます。

もし新小5の2月、現小4の3学期から入塾を検討すると、塾生たちはもうすでに小6までの学習をほぼ終えています。2年は勉強が遅れていることに。

ですので、中学受験を5年生から挑戦する。あるいは、進学塾に入塾することは自然と厳しくなります。不可能ではありませんが、中学受験に向けた自宅学習をきちんと行う必要があります。

いつまでに入塾すべきか?

もちろん入塾時期で一番よいのは、新小4の2月、現小3の3学期から入塾すべきです。しかし、残念ながら浜学園入塾テストに不合格だった場合はどうすればよいのか。

次の目安は、小4の夏休みまでに入塾することを目指すべきです。入塾の難易度も学年、学期を経るたびに難しくなってきます。たとえば、2023年の小4算数は次のような問題です。

大問1 ①4000-76=(答え) ④542×82=(答え) ⑤906÷3=(答え)

引用元:2023年度8月6日実施 浜学園第605回公開学力テスト小4算数

大問1は計算問題で8問。小学校で習うレベルです。④は小3の3学期。⑤も小4の1学期で習います。

大問2は特殊算の一行問題で8問。ですが、学校で頭の良い子であれば十分に対策なしでも解けるレベルなんですよね。

大問2 ②今、はなこさんは3才で、お母さんは27才です。今からちょうど5年後には、お母さんの年令がはなこさんの年令の(答え)倍になります。

引用元:2023年度8月6日実施 浜学園第605回公開学力テスト小4算数

もちろん中学受験用の参考書、問題集に取り組んでおくことは重要です。一度、浜学園入塾テストに落ちている方なら、その点はご理解できると思います。

「何の対策もしないで受かった」とおっしゃる保護者の方がほとんどですが、家庭教師としてご家庭に伺うと、入塾テスト対策の参考書や問題集がびっしり並んでいます。

大問3~5は、小3と変わりません。思考力を問う問題です。規則性、場合の数など。数えれば解けるような問題です。大問ごとに小問が①~③の3問ずつ。③は捨てて、①、②を解きましょう。

大問1,2でどれだけ素早く正確に計算し終えているか。ここが肝心です。塾生の子たちは、塾で習っている内容なので、大問1,2の解くスピードが早い。

通塾していない一般生の場合は、大問2でやや時間がかかる。ですが、地頭の良い子ですと、塾生にも勝ちますよ。小4の夏までは勝つ。

結論を言えば、小4の夏期講習までにもう一度、浜学園入塾テストを受ける。夏期講習から参加。そのまま9月から入塾という流れは”あり”だと思います。

浜学園入塾テストは理科が難しい

地頭の良いお子さんでも、理科だけは塾生に勝てないと思います。小3の頃に、浜学園入塾テスト、公開学力テストを受験された方は、理科はそもそもなかったですよね。

小4からは、算数・国語・理科の3科目となります。試験時間も国語は35分、算数は40分となり、30分だった小3よりも時間的に余裕があったというお子さんも。

ですが、理科は試験時間25分。しかも、内容はめちゃくちゃ難しい。というか、理科の場合は知識系の問題もあります。いくら地頭が良くても、知らなければ解けません。

引用元:2023年8月6日実施浜学園第605回小4理科

植物A~Dの名前を記号で答える選択問題。植物Dの実を図から選び、記号で答える選択問題など。他にもアブラゼミの鳴き声、オオムラサキのよう虫時代に食べるえさとか。

記号問題なので、一応答えはすべて適当に放り込むことはできます。一方、塾生は浜学園専用教材である程度勉強しています。そんな塾生でも「?」となる問題も出てくるくらい。点数が取りにくい。

小4理科のオススメ参考書・問題集

塾生とのレベルをどう埋めていくのか。算数や国語は市販の教材でも良いのがありますが、小3、4の理科はあまり良いのがないですね。お勧めできる参考書としては「くらべてわかるできる子図鑑 理科」(旺文社)がひとつ。

問題集ではありませんが、イラストもシンプルで見やすい。使いやすい。”くらべるポイント”や”できる子はこう読む”など、重点的に見るべき点をピックアップ。読み系の参考書ではなく、イラストで学ぶ、見る系の参考書のなかで一番お勧めしています。

読み系としては、「小学3,4年生用の自由自在の理科」(受験研究社)くらいでしょうか。つまみ食い的に、辞書的に使用するのがお勧めです。学力の高い子向けですね。

アウトプット用の問題集には「中学受験 理科の基本問題 小学4年」(日能研教務部)。問題集ですが、各章の最初のページにはポイントをまとめた「要点ピックアップ」があります。

この1冊だけで、小4の中学受験理科の基礎的な内容の定着を図れます。

まとめ

小3で浜学園入塾テストに不合格だった場合でも、次は小4の夏期講習までに入塾することを目指しましょう。小4夏までは、算数、国語で塾生に勝つ子もおります。

理科の場合は、塾生に勝つのは正直言うと難しい。今回ご紹介した参考書でも、塾生には勝てないかもしれません。もちろん、やりこみ具合によりますが。

皆さんもご存じのように、浜学園入塾テストには種類があります。私がご紹介しているのは、塾生も受ける公開学力テストを用いた入塾方法です。

入塾テストには、土曜入塾テストや、特別扱い入塾テストなどもあります。塾生が受ける公開学力テストよりも易しい試験で入塾することも可能です。

ですが、公開学力テストで堂々と合格。下位クラスの塾生を負かし、上位クラスで浜学園に入塾してこそ、通塾する意味があると思います。

公開学力テストでは、他の入塾テストと違い、結果も返ってきます。他の塾生の点数もわかりますし、現状のお子さんの位置、塾内での状況が分かります。ぜひ積極的に受けてみましょう。

新小4の2月、現小3の2月から入塾することが一番良いのはもちろんですが、まだ中学受験を決めかねているというご家庭もおられるでしょう。

ご兄弟ともに中学受験をせずに公立中に進む。それでも塾通いはさせたい。お子さんの知的欲求を満たすため。そういうご家庭も少数ながらいらっしゃいます。

ぜひ中学受験を目指してご家庭での自宅学習を続けてほしいです。もちろん浜学園以外の中学受験塾を受けてみる。そういう選択肢も”あり”です。

浜学園入塾テストの対策をしっかり行えていれば、他塾の中学受験塾の入塾テストも合格する力が身についています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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