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恥ずかしい。うちの子だけが浜学園の入塾テストに不合格。算数の出来がひどすぎる。どう対策すればいいの?
このような疑問にお答えします。
まず結論から言うと、浜学園入塾テストは年々難易度が増してきています。特に、算数は非常に思考力が要求される問題が出ています。国語は例年通りの難易度。スピード勝負の記号選択問題。多読、情報処理力を要求するスタイル。
ですが、算数はかなり難化。思考力を問う出題は昨今のニーズですが、「小3でここまでの問題を出すの!?」とやや驚いています。実際の試験問題を紹介しつつ、難化の実態、今後の対策について触れていきます。
浜学園入塾テスト小3 算数が圧倒的難化
「上の兄弟は浜学園入塾テストにすんなり合格したのに。頭の良さは変わらないと思うんだけど、下の子はなんで不合格??」
このようなご質問をよく頂きます。浜学園入塾テスト小3の一つ、公開学力テスト小3生は大問5問構成。大問1は計算問題10問。この大問1は難易度に変更はありません。たとえば、
大問1 ①453+236=(答え) ⑨48÷6=(答え)
引用元:浜学園 第607回公開学力テスト 小3 算数(2023年10月8日実施)
従来通りの計算問題です。他にもメートルやセンチ、リットル、デシリットルの単位換算の問題。学校でよくできる子であれば、すらすら解けるレベルの問題でしょう。
大問2は、2022年まではいつも通りの一行問題が出ていました。ですが、2023年度は、2~3行の文章題に変わってきています。これが難化の原因の一つ。
いつも通りの一行問題とは、たとえば次のような問題です。
大問2 ②85より55大きい数は、(答え)より43小さい数です。
引用元:浜学園 第585回 公開学力テスト 小3算数(2021年12月12日実施)
2023年の公開学力テストを受けた方には驚きではないでしょうか。数年前まではこんなにも大問2は優しかったんですよ。
2023年度の大問2は複数行の文章題。かつ問題のレベルも高い。お金のやりとりの問題、植木算、規則性の問題など特殊算がちりばめられています。
特殊算の具体例としては次の問題をご覧ください。引用元は、浜学園の授業で受ける復習テスト。こちら2023年の小3の算数No.24 Sクラスの復習テストは、次のような問題です。No.24は講義ナンバーを指しており、3年生が8月中旬に教わる内容です。
道路の両側に、12mおきにはしからはしまで木を植えると、木は全部で222本いりました。道路の片側は何kmですか。
引用元:浜学園 復習テスト 2023年小3算数No.24
特殊算の一つ、植木算の問題です。既に塾生となっているお子さんは、こういう特殊算を授業で受けているわけです。
公開学力テストは試験時間30分。大人でも解法を教わっていなければ、難しいですよね。特に2023年の公開学力テストは、
「ある程度地頭の良い子で、学校の勉強をしっかりやってきたような子なら何とか解ける」というレベルではありません。学校以外の家庭学習などで、中受対策の特殊算の問題演習を積んできた。そのようなお子さんでなければ時間内に解けないと思います。
ですから、下のお子さんの地頭が悪いわけではなく、単純に問題のレベルが難化した。この点をまずご理解いただきたいです。
大問3~5までは、各問題に小問が3つ。従来通りの問題構成ではありますが、やや難化しています。
これまでは小問のうち、1つ目と2つ目の問題は割と簡単でしたが、2023年度は1つ目ですら解けないお子さんもいます。
かなり思考力が要求され、ある程度学校で成績が良い子=計算処理能力が高い子というだけでは太刀打ちできない問題が多く見られます。
過去問演習はあまり効果が望めないかも・・・
メルカリさんなどのフリマサイトで、浜学園入塾テスト小3の過去問、浜学園の公開学力テストの過去問は簡単に手に入ると思います。
これまでは、過去問演習は効果的ですよとお勧めしてきましたが、小3の2024年度入学生に限っては「やらないよりかはやった方がまし。しかし、本番のテストで頭が真っ白になるかも」という印象を受けます。
もちろん、ニュートン算など、割合や比を使った問題は出てきません。小5,6レベルの問題は出題されません。
規則性、場合の数、分配算などが出題されます。しかし、その問題レベルが高すぎるのです。
私が入塾テストに向けてお勧めする問題集の一つは「ハイレベ100 小学3年 算数」(奨学社)です。
前半は学校レベルの算数の復習にもなります。単元が100回分も収録。別冊の解説も丁寧!問題数も多くて、1000円で非常にコスパがいいです。80回目からは”発展的な学習”として、特殊算など思考力を鍛える問題が収録されています。
後半の問題(特殊算中心)などは、ほんとに実践的で役立つはずです。
ですが、次の段階として、特殊算、規則性にフォーカスした2冊目の問題集に取り組んでほしい。特に、2023年度は問題が難化しており、ハイレベ100だけでは合格が難しい。
本来であれば入塾以降に購入して仕上げていただきたい参考書、「小学3・4年 自由自在 算数」(受験研究社)に移っていただきたいです。
すべてをやる必要はまったくありません。つまみ食い的に、分配算、規則性の問題などを確認する程度でもいいと思います。
まとめ
浜学園入塾テスト小3。確かに思考力を問う問題が昨今のトレンドですが、ここまで難化させるのはどうかなと思いますね。
中学受験は年々問題が難化していく傾向にありますが、2024年度入学生の小3公開学力テストは問題のレベルを上げすぎた印象を受けます。例年と比べて難易度が全く違うのです。
中学受験進学塾の入塾テストは学校で頭の良い子を囲い込むのが目的。
今年度は、学校以外の家庭学習で、保護者の方の中学受験への意識をテストしたかったのでしょうか。
中学受験を目指すのであれば、「入塾前にこれくらいの情報量を持っていて、必要な勉強を家庭学習でさせておくべきである」と言わんばかり。やや傲慢な姿勢を感じます。
もし今回、残念ながら浜学園の入塾テストに不合格だったとしても、またぜひチャレンジしていただきたいと思います。ご家庭で上記の参考書・問題集をご購入し、しっかり対策して頑張りましょう(了)。
少しでも早く入塾されたいという方は、プロにご相談されるのも一つ。
中学受験専門のプロ個別指導教室「SS-1」さんをお勧めします。無料資料請求、無料学習相談、体験授業も。現在通塾中でなくとも、ご利用できます。浜学園通塾を検討中と言えば、ご対応していただけます。全学年対応。
※浜学園入塾テスト小3の国語に関してお悩みの方はぜひこちらの記事もご参照ください。




