※本記事はADを含みます。

今日、学校で〇〇君がこんなことをして、それで△△みたいになって、□□さんがこうでああで~それでさぁ・・・

うん(笑)。それで、結局どうなった!?
小学生の会話は、まあ自然とそういうものです。論理がなく、ダラダラ話してしまいます。
保護者の方が「結局、どうなったの?」と話を促す。あまり冷たくなりすぎてもだめですが笑、たまには論理的に、筋道立てて話すことも練習させなくてはいけません。
中学受験国語の文章読解でも、説明文は、論理を追いかけていかなくてはいけません。
論理:思考や議論を進めていく筋道のこと。簡単にいえば、A→B→Cという順に進む話の流れのことです。
説明文の場合、第1段落では全体の話題(テーマ)について触れています。環境問題が話題であれば、「環境問題」というワードが何度も繰り返され、キーワードとなっていることが多いです。
その後、第2・3段落で大気汚染など具体例がいくつも紹介。第4段落で原因について語り、第5・6段落で今後の課題・解決方法などが提示されます。すなわち、筆者の主張です。
最終段落こそ、筆者の最も言いたいことがまとめられています。これが基本的な説明文の読解、おおまかな内容把握となります。
説明文では話題(テーマ)をつかみ、論理(ロジック)を追いかけていき、最後は筆者の主張をつかむ。ですが、小学生にはなかなか難しいのです。
「本文が長すぎてよくわかんなかった」「いろんな話がごたごたしていて途中でわからなくなった」「イミフな言葉が出てきてもう混乱した」
そんな状態になる子が多い。普段の日常生活の中でも訓練ができないものでしょうか。
国語の学力は特に家庭環境含め、その子の外部環境(例:学校や習い事などのコミュニティ)に左右されます。塾で教えることだけではやはり限界があります。そうでなければ、どんなお子さんも同じ偏差値を取ることになるでしょう。
今回は、国語がよくできる子に育つための、親から子どもへの接し方を考えてみたいと思います。
この記事を書いている人:集団塾、個別塾など中学受験塾を経て、現在社会人のプロ中学受験家庭教師。国語の記述問題がいつも真っ白なお子さんへの指導が得意。数多くのご家庭への指導経験から、国語ができるお子さんの特徴に注目してきました。
普段の日常会話から訓練!?
普段の日常会話の中でも、ときどきは訓練させてみるのもよいでしょう。
5W1Hや主語を意識して
5W1Hを気にしながら、テーマや結論を意識して話すとい。私が子ども時代に、母親にされたことです笑。
「いつどこで、誰が何をしたのか」「話題は何なのか」この点が抜け落ちています。
小学生の会話は、基本的に学校の出来事、先生や友達関係の話が中心となり、親御さんはある程度わが子のお友達関係を把握していますが、
「えっ、○○君ってだれのこと?」となる場合も多いですよね。
私の小学生の頃も、母親から「○○君ってだれ?クラスメート?」とか聞き返されました。第三者にはわからない話なんですよね。
国語の記述問題でも、主語が抜けている場合は減点です。「これ」「それ」とか指示語を普通に使用しているのもダメ。記述問題では絶対にNGな答案です。
記述問題では、本文を読んだ人間でないと意味が通じないのはダメ。指示語がそのまま使われ、主語が抜け落ちたよう記述も、もちろんNG。
私が子どもの頃は、「ああ、うちのお母さんは○○君なんて知らないよな。○○が普段からこういう子で、だから××みたいな問題を起こすんだけど。こういう背景も説明しないと伝わらないよな」と妙に記憶に残っています。
第三者にもわかるように
国語の記述問題の話になりましたが、要は、第三者にもわかるように伝える。解答案を書くということ。国語ができる子は、普段からその点を自然と意識した答え方をしていると思います。
記述問題の解きテク:第三者にもわかるように書く/主語・述語を明確に/指示語は直して書く
そのたびに、「この子は普段から家庭でも訓練されているんだろうな」と思います。
そこまで堅苦しく考えずに、たまに気を付けてもらえればよいのではないでしょうか。子どもは自然に、ゆっくりと学んでいきます。
抽象と具体を意識する
私が小学生の頃に、他にも母親から指摘されたことがあります。「○○君は頭がいいんだ。」と言えば、「なんでそんなことがわかるの?」と聞き返されるのです。
私は精一杯説明した思い出があります。
具体例や引用、比喩
「あの子はこの前の算数のテストでクラスで唯一100点を取った(具体例)」「某学習塾のクラスでも一番らしい(具体例)」「眼鏡を掛けていて読書好きな子は頭がいいとテレビでも言っていた(引用)」「彼のニックネームはハカセなんだ(比喩)」などと。
具体例や引用、比喩を使って、説明しました。そうしたら母親も納得してくれました。
国語の文章読解でも同じで、「○○君は頭がいいんだ」というのは抽象的な文章。これだけではよくわからない。
だからこそ、論説文でも、具体例や引用、比喩をつかって、著者はあの手この手を使って説明していきます。
こういう流れとなっているのが論説文です。脳みそに汗をかきながら、なんとか母親に理解してもらいたいのが小学生の子どもの本質。
抽象→具体→抽象→具体と続いていく
こういった日常会話から、抽象→具体→抽象→具体と続いていく論説文の文章読解能力が自然と磨かれていく。
もちろん塾でも教えますが、すぐに”しっくりくる子”と”そうでない子”の違いは、やはり家庭環境に依存しているところが大きいかもしれないと日々痛感します。
まとめ
今回は、家庭での子どもとの会話から国語力が磨かれることを説明しました。子どもたちの国語力は家庭環境に依存している部分が大きいと思います。
教育学における論文をあさり、エビデンスに基づいた発言ではありませんが、そのような印象を受けることが多いです。
教育方法とエビデンスに関しては、中室牧子氏著『 「学力」の経済学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などに詳しい。ご褒美で釣る勉強のさせ方ほど効果的な学習方法はない!とか、さすがは経済学者の中室先生。きれいごとを一切いわない。漫画版もあるほど人気のある著書。
勉強が苦手なお子さんの成績を上げるには、学習環境を変えること。そのためには家庭環境もある程度変えるべきではないでしょうか。
日常生活の話し方に関しても、低学年のうちからこつこつと取り組んでおけば効果が高いでしょう。
家庭環境と成績の関係は言わずもがな、中高生ですらその傾向があてはまります。小学生にはなおさらそうです。
いろいろと難しいことも言いましたが、どうかあまり気負わずに、さらっと取り組んでいただければと思います(笑)。最後までお読みいただきありがとうございました。



