【中学受験】子どもの字が汚くて減点!?オススメ指導法を語る

中学受験のコツ
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教育ママ
教育ママ

うちの子の字がホントに汚い。字が下手で減点はされないらしいけど、実際はどうなの?もし改善が必要なら、どう直したらいいの?

このような疑問にお答えします。

まず結論から言うと、”読めない字”では入試の漢字問題で×になるのは当然です。数字が判別不可能なため、計算問題も間違えてしまうことも。勉強が得意な子には「字をゆっくり書く意識を持たせること」が大事。勉強が苦手な子は、そもそも字を書くこと自体が苦痛。まず”ひたすら多読”させて文字慣れさせましょう。

もはや「ネグレクトか?」と思うほど字を汚く書きなぐっている生徒さんもいます。

こちらの記事では、具体的に次のようなお子さんを持つ保護者の方を想定しています。

・模試の第1問の計算問題(筆算)でよく間違えてしまう
・国語の漢字問題、記述答案でも、読めない字で書いてしまう
・正解しているのに×を食らってしまう

”ゆっくり”字を書かせる意識が必要

時間を掛けて丁寧に字を書くと、最低限読める字になります。もちろんすべて字を丁寧に書く必要はありません。ゆっくり書く必要がある部分を、「自分できちんと意識する」ことが大事です。

『下剋上受験』で有名な桜井さんは、娘さんに筆ペンで筆算させたらしいです。字をゆっくり書かせる訓練として一定の効果があったと思います。

浜学園の松本学園長も同様の趣旨の主張をしています。

(対処法として)常に丁寧に書きなさいと言うのではなく、必要な時にはゆっくり時間をあげる、ということが大切なんです。(略)漢字練習の時だけはしっかり書きなさいと言ってあげたり、算数の筆算を解くときに慌ててしまい乱雑な字を書く子には、お家で書くときはちゃんと書きなさいと言ってあげたり、そうした緩急をつけることです。(略)「ちゃんと書く時」を意識しておく、ということは必要だと思います。

引用元:”読める字” を書くよう指導するにはどうしたら?』(朝日小学生新聞)

ですが、勉強自体にやる気がない。楽しみを感じない。鉛筆を持っていることですら”やっていられない”というお子さんには別のアプローチが必要です。

ひらがな練習帳は必要か??

ひらがなが特に読めない。字が汚い子は基本的にひらがなが苦手です。私も生徒さんに、小学生のためのひらがな練習帳を使って特訓をしたことがあります。

『なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳』(実務教育出版)を使いました。

そのお子さんは、ひらがなの筆順さえ間違って覚えていました。小6秋頃だったかと思います。

保護者の方から「学校では識字障害と言われてまして」と伝えられたのが今でも印象深いです。

たとえば、ひらがなの「な」。右上の「、」を忘れます。筆順は、左→右→下なのですが、その子は左→下→右という順に書く。最後の右上のチョンを書かないでしまうんです。

ひらがなの筆順さえ間違っているレアケースでは、小学生用のひらがな練習帳を用いて指導するのも一つ。漢字の筆順ではなく、ひらがなの筆順さえ間違って覚えている。

「ば」や「だ」などの濁音は、最後に書きますよね。「な」や「ら」などの「、」も最後に書いてしまう。間違った筆順をしていると、ありえないミスをしてしまう。

本人はものすごく嫌がりましたが、ひらがなでさえ正確に書けないのは非常にまずい。

正直、私もこのような指導は家庭教師の時間でしたくありませんでした。ご家庭で、保護者の方が毎日つきっきりで10分でも構いません。ぜひご家庭でのご指導をお願いしたいです。

字が汚い子の特徴

・ゆっくり時間をかけて、字を書くことの意識が足りていない
・勉強自体に忌避感を持っている。そのため反抗的に”わざと”汚く書いてやるという子も
・音読がすらすら(400文字/分)できない

そのような子には、まず意識を変えてあげることが必要です。

筆順さえ間違って覚えているレアケースの場合は、ひらがな練習帳などを使用し、ご家庭で毎日練習することをおすすめしました。

小学低学年の時に身につけておかなかったツケは払わなくてはいけません。

読めない字は書けない。これは当然ですよね。しかし、読みにくい字は書けないというのも真です。音読がすらすら(400文字/分)できないお子さんは、字が汚いケースが多いです。

読める字を書くには多読が必要

汚い字は、文字慣れして「いない」ことの弊害の一つ。字を読むことすら嫌がるのに、ましてや字を書くことなんて。なおさらめんどくさいのでしょう。

鉛筆を持つことすら”やっていられない”という勉強嫌いのお子さんは大抵このケースです。

字を書くこと以前に、文字自体に興味がない。

その場合は、徹底的に音読し、多読させましょう。字を読めるようにする。そうすれば、少しは楽しくなってきます。

どうでしょうか?みなさんも「意味の分からない」難しい英単語をひたすら綺麗に10回ずつ書きましょう。今日は100単語。明日も100単語。気が滅入りませんか。

音読教材は、塾の問題集の音読が一番。それでも「キツイ」というお子さんには次の音読教材を勧めてみるのもいいでしょう。

「1話5分! 小学生のうちに読んでおきたい名作101」(日本図書センター)。日本と世界の名作、『赤毛のアン』や『銀河鉄道の夜』など約300作品が収録。すべてにイラスト&解説付き。

漢字はすべてルビ付き。楽しく字を読めるようにする。文字自体に興味を持たせる教材としては〇です。

まとめ

計算問題でよく間違っている。漢字問題で、字が判別不可能で×になってしまう。中学受験で字が汚くて減点されるのは小学生なら”あるある”です。

わかっていたのに×になってしまう。これほどもったいないことはないでしょう。本番では1点、2点が合否を決めてしまうことも。

そのためには、字をゆっくり丁寧に書く部分を意識させてあげることが必要です。

勉強が苦手で文字を書くことすら嫌がるようなお子さんには別のアプローチが必要。音読、多読です。

意味が分かるからこそ、例えば英単語の暗記でも「ああ。この単語は〇〇という意味で、このように発音するんだな。さあ、覚えるぞ!」となるわけです。

音読ができない。漢字・熟語の読み方もわからない。ましてや意味も知らなかった。このような状態で字を綺麗に書くんだ!などと思えません。

「こんな難しい字も読めるようになった。できるようになった!」ここから、字を綺麗に書く。

今度は、自分で書いて使えるようになるんだ。ラインするときにこの言葉を使ってやるゾ!自然に、字に対する意識が変わってきますよ。最後までお読みいただきありがとうございました。

※音読方法に関しては、こちらの記事でも紹介しております。お読みただければ幸いです。

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