わが子は塾の下位クラスで”お客さん”!?転塾、親塾、家庭教師どうする!?

中学受験のコツ
写真はイメージ ©KeyRabbits

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教育ママ
教育ママ

うちの子はもうすっかり塾の”お客さん”になってしまっているわ。抜け出したい。ママ友にも相談できないし、もう転塾するしかないの?

このような疑問にお答えします。

まず結論から言うと、大手塾の教材、カリキュラムは上位層向け。塾側は、最難関中学合格者数が「看板」です。どうしてもできる子優先です。お子さんの状態、時期にもよりますが、塾任せにする選択肢は捨てましょう。

保護者の方には大変厳しい実情です。夏休み以降の塾の状態を現場講師の目線からお伝えすると、

・もし小6生の秋以降であれば、塾側は、今後はますます上位の生徒さんたちに目をかけなくてはいけない時期
・土日の志望校別特訓も上位クラス向けの難関中学のコースが〇〇校別に用意されている
・一方、志望校先が中堅校から上位校だと、もう「いてくれるだけでいい」「座っているだけでいい」という状態。いわゆる「お客様」状態となっている
・実際に、事務所のモニターなどで授業風景が見られるのですが、先生の目を盗んでふざけ合い、遊んでいるお子さんの姿も。先生方も基本的に放置している
・うるさくなりすぎた場合のみ、注意する。動物園とまで言う塾関係者もいるが、そういう状態にさせているのは塾側にも落ち度がある

しかし、これでいいのか!という話です。小6秋で進学塾の下位クラス。お子さんものびのびしている。

受験に向けた緊張感、焦りもない。家でもほとんど勉強をしない。

今回は、このような現状を変えるため、保護者の方はどう行動すべきか。現場で働いていた元講師の目線からお話ししたいと思います。

記事を書いている人:中学受験指導歴5年以上。集団~個別塾、家庭教師など経験。現在はプロ家庭教師として、中堅校~最難関中学まで合格実績多数。勉強が苦手な子に、一人一人に合わせた独自のメソッドを活用。

塾講師の本音

中学受験業界で有名な塾講師、西村則康先生は”「最上位クラス」以外は詰め込み型に陥る…中学受験が”暗記だらけ”になってしまった残念な理由”(PRESIDENT Online)の記事で次のように語っています。

最上位クラスに限っては、非常に良い授業が行われている。(略)類似問題を解かせ、試行錯誤する力を身につけることに力を入れるいろいろな問題を使って、思考力を鍛えているのだ。しかし、それができるのは、塾全体からすればごく一部の最上位クラスだけ。(略)下位クラスにおいては、一応塾のカリキュラムに添って指導はするけれど、理解できているかどうかまでは確認せず、ほぼ放ったらかし状態だ。

塾のカリキュラムが合っていない

現場講師は、塾のカリキュラム自体が「このクラスのお子さん」には”もう合っていない”という実態をよく理解しています。

ですので、教えていても「無意味だな」と感じています。その点がますます授業を劣化させていくのです。

生徒の気持ちがわからない

また、教えている先生方は、”できないお子さん”や”勉強をやろうとしないお子さん”に対して、気持ちが冷めきっているケースが多いです。

上位クラスの子たちと比べて、あるいは、自分が子どもだったころと比べて「この子らはいったい何なのか??」という気持ちが強い。

教育系ユーチューバーとしても活躍されている西村創先生は、”「Rクラスはお客さんですから」これってホント?|『二月の勝者』で考える中学受験のリアル”(中学受験ナビ/株式会社マイナビ)の記事の中で、

「塾の講師って、できない子をできるようにしたいと思ってなるものではないの?」と思われる方がいるかもしれませんが、実態はそうでもありません。(略)ハイレベルな大手進学塾の講師ほど「できない子をできるようにしたい」というよりも「勉強への姿勢が主体的で、飲み込みが早い子に教えたい」と思っている割合が高い印象があります。

つまり、下位クラス生への塾講師の本音としては、

・塾のカリキュラム自体が下位クラスの生徒たちのレベルに合っていないと理解しており、教えていても「無意味」であると実感している
・”できないお子さん”や”勉強のやる気がないお子さん”に勉強を教えようという情熱を持っている先生はまれである
・勉強が得意で、自制心や粘り強さを持って受験に臨んできた講師の先生方には、下位クラスの生徒さんらは”なまけている”としか思えない

保護者はどうする!?

現在小6の秋。お子さんが進学塾の下位クラス。あるいは、思うように成績が上がらない。

このような場合は、他の保護者の方はどうしているのでしょうか。いろいろなパターンがあります。

・サポートとして、小6秋ごろから個別指導塾、家庭教師の先生と伴走されるご家庭のパターンが多い(在籍パターン・塾への信頼度50~80パーセント)
・10月近くになれば、「塾には在籍したままで、今後は家庭教師の先生を中心に教わります」というお電話が事務所に飛んでくることもしばしば(在籍パターン・塾への信頼度ほぼ0%)
・退塾し、中堅校向けの個人塾に転塾される生徒もいる(転塾パターン)
・あまり少ないですが、「〇〇志望校に受からなければ公立中学に行くので」と、塾側の志望校変更の提案を受け入れないご家庭も(在籍・転塾パターン両方とも)

転塾する場合は

転塾パターンに関しては、一度セカンドオピニオンとしてプロの中学受験講師が集まる個別指導塾やプロ家庭教師に相談した方が良いと思います。

小6秋の転塾のプロセスに関してはこちらの記事でも解説しております。

塾任せはNG

たしかに、塾の経営資源には限りがあり、カリキュラムは上位層の子たちのために用意されています。

現場で働く講師陣も「なぜこの子らは勉強しないのか?」という嫌悪感の方が強い。

できないお子さんに寄り添って何とかしてあげようという意識を持った先生は、大手の進学塾にはあまりいらっしゃらないという実情。

親塾という塾なし受験も一つ。転塾も選択肢の一つ。ですが、まずはセカンドオピニオンとして個別指導塾や家庭教師会社に連絡してみることをお勧めします。

もちろん、両者ともにプロの中学受験講師が多数在籍しているところがベストです。

プロと学生家庭教師の違いに関しては次の記事でもご説明しております。

まとめ

今回は、下位クラス、勉強をやろうとしないお子さんは塾側にとってお客さん状態になっており、

実際の授業の状況についても説明しました。ですが、一番重要な点は、

まずは「活動状態」を作り出すこと。活動状態=勉強している状態のことです。勉強ができないお子さん、やろうとしないお子さんには、まずこの「活動状態」にさせることを第一です。

すぐネグレクトを発動し「活動停止」となってしまっては授業料の無駄です。

この状態となっているかどうか、その点も転塾含め、決断する材料です。

具体的に言えば、活動とは「ともかく動く」ということです。これはお子さん、保護者の方、両者ともにあてはまる最適解です。

見逃し三振の対義語は、ホームランではありません。後悔なくバットを思い切り振って、三振してくることです。

われわれ講師側も下位クラスに対しては授業中の注意もほとんどしませんし、

カリキュラム自体がもはや「この子たちのレベル」には合っていないことも理解している。無意味な時間だと否が応でも思ってしまう。

また、勉強をやろうとしない子どもたちよりも、頑張っている上位クラスに目を向けてしまう。

そういった状態の中で、勉強をやろうとしないお子さんを救えるのは保護者の方のみという厳しい現実があります。

よって、塾のお客様状態となっている下位クラスの保護者の方へのおすすめの選択肢としては、

・第一にお子さんを再び中学受験勉強にやる気にさせること。転塾よりも、一番大切なのは”これ”です。お子さんをやる気にさせること(やる気にさせるのは保護者の役目)
・第二に、転塾、個別指導塾・家庭教師の伴走含めて、最適な教材、お子さんに合わせた勉強計画を練り上げること
・その際は、セカンドオピニオンとしてプロ家庭教師の先生に一度相談するのもオススメ(カリキュラムなど勉強を教えるのは講師の役目)
・もし時間が取れるのであれば、”親塾”も選択肢の一つ。これは志望校先にもよる。が、親塾で成功するパターンもあり

親塾もおすすめしました。なぜなら、個別塾、家庭教師含め、お子さんにとって相性のよい先生に巡り合えるかは運次第だからです。ともかく行動あるのみです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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