浜学園小3公開学力テストに挑戦!国語の文章読解が難しい!?原因と対策を語る!

国語
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教育ママ
教育ママ

わが子が浜学園入塾テスト不合格(泣)。国語は半分も解けていなかった。どうしたら点数が上がるの?それに、なるべく上のクラスで入った方がいいとも聞くけどホントなの?

このような疑問にお答えします。

まず結論から言うと、小1~小4までの公開学力テスト(入塾テストの一つ)の平均点は非常に高いです。浜学園では”百傑”といい、上位100名は名前付きで張り出されます。小4までは、100位の子でも教科平均が90点ほど。かなり高得点勝負です。塾生以外の一般生で百傑に入るのは低学年でも数名程度でしょうか。

国語の文章問題は圧倒的長文です。内容も難しく、小学校の国語の教科書とはレベルがまったく違います。※問題数も多く、問題処理速度を極限まで求められる。問題を半分しか解けなかった。そんなお子さんも多いです。

浜学園入塾テストの一つ、一般的にも有名な浜学園の公開学力テスト。小3では国語・算数ともに試験時間30分。非常に短く、本当にスピード勝負です。

国語は、ともかく長文です。大問が二つあり、大問一は漢字問題4つ。大問二は読解問題。記号選択問題、抜き出し問題中心ですが、問題数がなんと15問前後あります。

公開学力テストの国語は、塾生以外のお子さんは、半分しか解けない場合も。ともかくスピード。問題処理速度が求められます。

漢字問題も2023年の9月実施、小3国語第606回公開学力テストでは(1)が立つ物言いをする・・・の読みが聞かれています。学校のテストとはレベルが違いますね。

大問二の文章読解は、大きな問題用紙に字がびっしり。一行がなんと60字。一般的に、読みやすい一行の文字数は、35~40字前後。わざと読みにくくしています。本文は2枚目へと続き、ざっと2700文字もありました(小3国語第606回公開学力テスト)。

試験時間はたったの30分。本文を読むだけで時間が過ぎます。文章の処理能力の高さを見たいのです。問題文を先に読んで、必要な本文の箇所を素早くさぐり、答えていく。

国語力というよりも、処理能力というスペックの高さ。「地頭の良さ」を見たいという浜学園のメッセージがよく伝わってくるテスト。

では、浜学園入塾テスト小3の国語の対策を解説していきます。

この記事を書いている人:集団塾、個別塾、家庭教師などを経験し、中学受験指導歴5年以上。現在は社会人のプロ家庭教師をしています。浜学園の公開学力テスト対策も、常に直近の問題傾向から分析をしております。

読むスピードを確認しましょう

学校の授業で音読学習が取り入れられているように、国語学習の基礎は音読です。

浜学園入塾テストに不合格なお子さんは、ともかく長文が読めない。音読も苦手な傾向にあります。

入塾テストでは文章の処理能力の高さが問われ、当然文章を読むスピードも求められます。

文章に素早く目を通すことも処理能力の一つ。 音読がすらすら出来ていなければ、長文は厳しいですよね。

国語が苦手なお子さんに”あるある”な音読は以下のパターンです。

逐語読み(ちくごよみ)、ロボット読みのパターン。「わ た し は げ ん き で す」のように、一語ずつロボットのように読み上げてしまう。意味を持ったある程度の”かたまり”として認識できておらず、ただ文字を追いかけるだけです。当然言葉の意味など頭に入ってきません。
飛ばし読みのパターン。一文字どころか、一行飛ばしも多い。読めない漢字や知らない言葉を少し飛ばして読むのはまだましな方です。この飛ばし読みとコンボでする読み方に、勝手読みがあります。
・「30字程度で抜き出しなさい」という設問があったとすれば、「30字以内で書きなさい」みたいに読んでしまう。 こういう子は、「程度・・・これなんて読むんだ?”いない”でいいかな」という感覚で変換していきます。

この状態ですと、進学塾では「教えられない」という判断を下され、浜学園入塾テストで不合格となります。

「読む力」が格段にUPする!

教材は「学校の教科書でもいいですよ」という塾講師もいますが、絶対反対です。学校の教科書に出てくる文章と、塾の入塾テストの文章はまったくレベルが違います。

おすすめ教材

教材は、『ハイレベ100小学2年読解力』(奨学社)あるいは『ハイレベ100小学3年読解力』(奨学社)がおすすめです。市販の問題集でお値段も1000円ほど。

文章問題がなんと100回分もあります。浜学園入塾テスト対策としては有名な問題集。多くの保護者の方がご使用される、かなりコスパが良いものです。

もしお子さんに難しければ、問題は解かなくて構いません。音読教材として使ってください。3年生でも、小3の問題集が難しければ、小2から使ってもらえばよいかと思います。

問題集が難しいときの指導法

もし上記でご紹介した問題集をお子さん一人では取り組めない場合は、音読から始めてください。

指導法は、保護者の方ががお子さんと二人で”交互読み”をしていく。一文ごとに、交互に読んでいく。一文の終わりに「。」句点があるので、「まるよみ」ともいいます。

交互読みが優れている点は、読む力とともに聞く力も鍛えられることです!相手が読み終わったのを見て聞いて確認し、「次は自分の番だ!」となります。

日常生活でも、保護者の方の言うことを最後までよく聞くようになります。平均して、およそ3か月も指導すれば、すらすらと読めるようになります。

タイムを計り、同じ文章を何度でも読む。1回目は親➡子の順で始めたら、2回目は子➡親の順で交互読みをされたらよいと思います。

もし子どもが読み間違えたら、すぐに指摘できるのもメリットです。「この漢字は〇〇と読むのよ」「一行飛ばしているよ」とか。

この交互読みをしばらく続けると、お子さんの読む力がかなり向上します。浜学園入塾テストの文章問題にも、十分チャレンジできる下準備が出来ています。

先に問題文に目を通しながら、本文を参照する。このような問題処理の仕方を覚えていく段階です。

浜学園入塾テストは、関東の進学塾の入塾テストと違い、国語の設問レベルは高くありません。処理能力のみ問われています。

視覚機能、読み書き障害を疑ってみる

上記の方法でも学習が進まない。改善されない場合は、他の視点から考えるべきだと思います。

1つは、お子さんの視覚機能の確認です。さいきんのお子さんは草原でバッタを追いかけたり、逃げているセミを追いかけたりすることがありません。

遊びと言えば携帯ゲームです。視力は1.5でも視覚機能に問題がある子が多い。

視覚機能とは、簡単に言えば、「頭を動かさないで眼球のみを動かせられるかどうか」です。

おすすめはビジョントレーニング

視覚機能に問題がある場合は、読み書きがどうしても苦手になります。

その際は、プロスポーツ選手の訓練にも利用されているビジョントレーニングを試してほしいです。眼球を動かすトレーニング

文章を読むとき、大人は文字を目で追いかけていきます。眼球を上下左右にしっかり動かす視覚機能が育っているから可能です。

携帯ゲームで、目を1点に固定して遊ぶようになった最近のお子さんは、この眼球運動機能が弱い。

ぜひ一度目を通してほしい著書が、北出勝也氏著『発達の気になる子の学習・運動が楽しくなる ビジョントレーニング (発達障害を考える・心をつなぐ)』(ナツメ社)です。

本書は、視覚機能を鍛えるためのワークシートが満載されています。数字タッチや線めいろ、仲間を探せ!とか。親子で楽しめるゲームが満載。やはり楽しみながらできるのが一番です。

本書のタイトルに”発達障害”と記載されていますが、厳密に言えば「発達障害とされていた子どもたちは、実はそうではなかった」という趣旨の著書です。ちょっとわかりにくいですね笑。

読み書き障害はどこに問題!?

米国では読み書き障害(識字障害)の子どもたちに対しての研究が進んでおり、原因は視覚機能、眼球運動に問題がある場合が多いことがわかりました。

一方、日本ではまったく重要視されておらず、民間療法扱いです。ですが、私はおすすめしたいです。

国語の授業のたびに、お子さんがクラスメートから笑われる。いじめられる。

「あいつはロボットだ笑」「こんなのもできないの~?」と言われる現状をそのままにしておいてよいわけがありません。

※上記の著書にはビジョントレーニングを行う民間施設も都道府県別に紹介されています。別冊として、ワークブックもあります。こちらもオススメです!

まとめ

勉強が苦手なお子さんは、保護者の方が頑張る部分がどうしても大きくなります。

浜学園入塾テスト、公開学力テストの国語の読解問題は、非常に長文です。情報処理能力がなければ、読むだけで疲れてしまうでしょう。

視覚機能に問題があるお子さんは「読むのがめんどくさい」といいます。眼球がうまく動かせないものですから、目で読むのではなく、「顔で読む」。

顔を動かして文字を追いかける。それでは疲れてしまいますよね。

黒板の文字を書き写すことも難しいお子さんも。黒板を見ながら、ノートに書き写す。眼球運動に問題があると、うまくできません。

特に、浜学園公開学力テスト小3の文章問題は、一行に60字も。上下に眼球を素早く動かす必要があります。視覚機能に問題を抱えていると太刀打ちできません。

ぜひ上記でご紹介した教材、指導法などを親子で実践していただき、次回こそ合格を勝ち取っていただければと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

浜学園入塾テスト小3の算数に関してお悩みの方はぜひこちらの記事もご参照ください。

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