中学受験直前でも使える!国語の文章問題の解き方を紹介!

国語
写真はイメージ ©ジュン

※本記事はADを含みます。

やる気出ねぇ男子
やる気出ねぇ男子

国語なんて、いくらやっても意味ないし。解き方なんかないじゃん。本文も長すぎて読むのがめんどくさい。ほんとみんなどう解いてんの??

すろーす先生
すろーす先生

確かに算数と違って、解き方とか教わることはないよね。でも国語にも解きテクがあるよ。これから説明していくね。

”やる気出ねぇ男子”くんの言っていることはよくわかります。算数と違い、国語の問題集の解答・解説は”解き方”まで詳しく説明されていないですよね。この記事では、

国語がめーっちゃ苦手で悩んでいる小学生の方に、超基本的な国語の文章問題の解き方を説明していきます。
・長すぎる長文や、記述問題を見るだけで「気分が悪くなる。もう解く気がしない」というお子さんは多い。ですが、難関中学以上になれば格闘していくしかありません。
今回は、記号選択や抜き出し問題含め、国語の文章読解全般に使える超基本テクを紹介したいと思います。中学受験直前でも即実践可能なテクを集めました!

この記事を書いている人:集団塾、個別塾、家庭教師など中学受験指導歴5年以上。国語の問題に関しても、常にロジックを追及。だれでも再現性のある解答を目指しております。

テキトー解答は絶対NG:文章問題の解き方があるよ!

私は授業中も読みテク・解きテクと称し、

「この問題は、解きテクの〇〇を使って解く。漠然と、これかなぁではだめだよね。自分なりに根拠を持って、この問いは△△だから〇〇の解きテクを使って、答えは□□だ!と説明できるようにしなくちゃダメ」と言います。

中学受験の国語を教え始めたころは、特に意識しました。ほとんどの子は「まあこれだろうなぁ」という感覚で解いていたからです。

授業の冒頭に、算数の問題を出します。「396+403+502=?」という感じです。私が、「まあ400+400+500くらいなので、1300!でいいかな?」と生徒に投げかけます。

当然ちがう!というリアクション。次に、黒板に筆算してわざと間違って見せる。もちろん「ちがうよー」というリアクションです。

そして、

「この二つは同じ間違い。しかし、筆算で解いた方は、○○の点が間違っている。これを直せばいいわけ。一方で、なんとなく適当に解くやり方を続けた子は、永遠に正答率が上がらないよね。国語にも算数の筆算のように解き方があるんだ。君らはいつもどう解いてる?一問一問ちゃーんと根拠言える?」

このように、国語にも解き方があることを授業の冒頭で説明します。

国語なんてやっても・・・

中学受験において一番大切な教科は算数。これは間違いありません。国語は合格者平均点、受験者平均点がほとんど変わりません。

なので、ほとんどの子どもらは「国語なんて・・・」と思っています

国語なんて答えのない教科で、そもそも解き方なんかないないだろ!という感覚が強いです。まずはこのマインドを変えていきましょう。

もちろん読みテク・解きテクの数が多ければ多いほどよく、かつ、それらを自家薬籠中のごとく使いこなす必要があります。ここまで読み進めてきた方は、ちょっと不安になっているかもしれません。

ですが、読みテク・解きテクと認識していないだけで、ある程度の引き出しは持っているはずです笑。

塾や家庭教師の先生に解答をチェックしてもらおう!

もちろん細かいチェックは、自分では少し難しいかもしれません。算数と違い、中学受験の国語は「まあこれが答えね。なるほど」とは理解できても、正答に導くプロセスの解説は難しいです。

プロの私から見ても、この問題集の解説はちょっとわかりにくいな・論点がずれているなと思うことが多いです。もちろん紙数の都合もあるのかもしれませんが。

そんな場合は、塾の先生や家庭教師の先生にすぐチェックしてもらえると良いですね。

小学生でも簡単!国語の文章問題を解くコツ2点

記述問題のテクニックは難関中学以上を受験する生徒さんには必須ですが、それはまた別の機会に。今回は中学受験直前でも使える超基本的な解きテク2点紹介します。

解きテク①:本文よりも設問

解きテク①:悩んだら、本文ではなくまず設問をもう一度チェックすること

実は超大事なテクニック。一番最悪なケースは、

「うわぁ、この問題わけがわかんないよー。一から本文を読み直さなきゃ」と、あの長い本文を目を皿のようにして初めから読み返す子がホントに多い。これは最悪のやり方です。

正しいやり方は、設問をこそ何度も目を皿のようにして読まなくてはいけません。ある程度本文を読み込めていることを前提ですが、「わけがわかんない」という状態になることがもはや不自然です。そして、

解きテク②:設問を二つに分解

解きテク②:「なに」が聞かれ、「どう」答えるのかを再確認せよ

授業中に問題を解く生徒を横から見ていて、「いや、もう答えを見つけてんじゃん。えっ、なにしてるの笑」とフレンドリーに声掛けすることが多い。

設問をよく読むと、問3「20字以内で抜き出しなさい」とありますが、その子は「20字ちょうどで探すものだ」と勝手に解釈して、20字ぴったりの箇所を必死に探していました。〇〇字と〇〇字以内では全然違います!

「いや、それが答えだよ。問3は20字以内だよね。だから、18字とか19字でも正解だよ」「なーんだ。じゃあ、これが正解やんか」となる。こういうことが非常に多いです。

この子は「どう」答えるのかという点を完全に見落としているパターン。これでは解けるわけがありません。

設問の見落としがほんとに多い

たとえば、「20字程度で抜き出しなさい」であれば、18~22字でも正解。こういうミスが子どもには多いのです。よく授業中に、

「この問題は『なに』が聞かれていて、『どう』答えなさい、って言われているのかな。君らの実力で問題がわからないということはないよ。ここを勘違いしています。もう一度設問を、この2点を意識して読もう」と声を張り上げる。

国語が苦手な生徒さんには、何度も口を酸っぱくして言い続けています。ぜひこの点を意識して解いてみましょう。

まとめ

今回紹介した、受験直前でも使える国語の文章問題の解き方のコツは意外に説明されないことが多いです。私は、職業柄、中学受験のみならず、国語の文章読解のテクニック本はよく読みます。ですが、

市販の参考書のほとんどは、少し上のレベルの子を対象にしていると感じます。

設問チェックという基本的なテクニックは、難関中学以上を受験する子にとってはもはやテクニックでもなんでもないレベル。算数の文章問題の読み取りしかり、日常レベルで身につけています。

国語が苦手な生徒さんは、算数もできない場合が多いのです。文章題の整理が絶望的にできておらず、国語の問題も同じです。

生徒さんの中には、目で追いかけることが億劫なのか、テキトーに答えて「当たった。当たった。」と喜んでいるようなレベルの子も。

「この問題はどうやって正解したのか?」とたまには自問自答してみてもいいかもしれません。きちんと答えられないのであれば黄信号でしょう。赤信号とまでは言えません。読みテク・解きテクまで落とし込めていないだけで、うまく言語化できていないだけの可能性もあります。そういう場合は、ある程度問題の解き方の枠組みが自分にあるはずです。このあたりの見分け方も、難しいところではありますが。

今回紹介した中学受験国語の文章問題の超基本的な解き方にも言えることですが、

「いやぁ、さすがにこれくらいはできるだろう」というレベルのものが、国語が苦手なお子さんには抜け落ちていることが多々あります。

現役小学生の方は上記のことをしっかり脳に刻み付けて、常に”解答の根拠”を言えるようにしてください。

保護者の方も、必要であれば上記で説明した国語の文章問題の解き方のコツ2点だけでもお子さんにお伝えいただけると幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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